百田直樹の小説はやっぱハズレない。
読む価値ある小説だと思う。
モンスターとか、永遠のゼロとか、そういう感じの話ではない。
少年少女が読んでも楽しめる、少年の成長ストーリー。

「成長」って言葉が好きです。
特に若者が成長していく姿は見ていて気持ちが良いといつも思ってる。
仕事でも、スポーツでも、アイドルでも、成長するからなんでもおもしろい。

自分が３０代になって、生活もなんとなく安定してきて、仕事も趣味ももう慣れたもの。
今の生活に特別な不満がない分、毎日同じ繰り返しで生きていないか。
そこに成長はあるだろうか。
ない（笑）

そうかー、誰だってこうやって大人になってきた。
成長してきたよなあって思い出させてくれる話だった。
そういう話好きなんですよね。
最初は小さな勇気です。新しいことに挑戦する勇気です。
全てはそこから始まっていくんだね。
新しいことに挑戦することは、おじさんになった今でもできること。

今の自分を反省させてくれる話でもありました。
少し昔の若い自分が、当たり前の様に、臆病にならずに、
いろんなことに挑戦していたように、
今の自分もあの頃のようになりたいと思わせてくれた。
最近臆病になってるからな。

読みやすく短い話なので、サクっと読めてオススメです。